- 『住んでいるところが、市街化調整区域の候補地になった』って、回覧板が回ってきた!!
- 何これ?どういう意味??どうすれば??
と言うご質問をいただいたので、
- 今発表されている情報の全貌、市街化調整区域になったらどうなるのか
今後どうすれば良い?どう行動したら、候補地から除外されたのか
をわかりやすく簡単にまとめてみました。
そんな情報をあなたにもおすそわけです。
結論からいうと、市の計画通りに決定してしまうと、
- あなたの土地は、ほぼ無価値に
- でも税金はずーっと、子や孫に相続した後もずーっと払い続けなければならない
という、絶望的な状況になるかもです。
ということで、さっそく
北九州市はどんなことを言っているの?詳しく知りたい!!でも簡単に!
北九州市が全国初!!
3万5千200人の人々が住んでいる土地を、人が住めない価値の低い土地区分にしちゃおう!!という、令和の時代にびっくりな政策を検討中です。
- 町内会に入っている場合は、回覧板で資料が回ってきた
- 対象になった個人に直接、連絡はない
私調べでは、自分の土地や家が対象になっていることを知らない人も多かったです。
あなたも、北九州市住みなら、ご確認を。
簡単にイラストで、今発表されている情報の全貌
!?
!?
という感じで、結構ひどい。
北九州市の建前は、
自然災害が起こったら危ない場所にある家をなくしたい!!
そうしたら、被害を減らせるから!
空き家とかも無くしたい。
北九州市も人口減少しているので、平地だけに住居を構えて、住みやすいコンパクトシティにしたい!
とのこと。
もっと詳しい内容は、北九州市役所のHPで確認できます。
» 北九州市役所(市街化区域から市街化調整区域への区分の見直し)
【体験談】北九州市内の市街化調整区域は、建築許可が出ず売れないという事実
市街化調整区域になったらどうなるのか。
市は「売買できないわけではない」と言っていますが、実際のところどうなんでしょう?
2021年当時、北九州市内の市街化調整区域内に土地と家を持っている人に話を聞くことができたので、あなたにも情報を共有します。
残念すぎることが、たまたま最近あったとのこと。
つい先日の話なんだけど、
突然電話がかかってきて、「とても景色が良いから、この土地を買いたいです。」「空き家を壊して、小さな家を作って、住みながらカフェをしたいと思っているのですが、売ってくれませんか。」と言われてね、びっくりしたんだけど。
「今は誰も住んでいないし、嬉しい提案だなぁ。売りたい。」と思って、北九州市(役所)に問い合わせてみたら、「ダメ!建築を認めない。」って(言われた)。
祖父母が住んでた空き家が建っているけど、もう古くて住める状態じゃないし、今後どうすれば良いんだろう。
とのことでした。
市街化調整区域は、家を建てる時に許可が必要で、あなたの土地も市街化調整区域になったら、こんな感じで認めてくれないかもしれません。
そしたら、売れない。
「市に寄付したい」と言っても、あなたの土地がかなり有益でないと、受け取ってくれません。
私も一度お願いしたことがあるのですが、断られました。
手放したくても、手放せない。
一生どころか、子孫もずっと固定資産税を払い続けないという負の財産化する悲しさ。
そもそも、市街化区域や市街化調整区域ってなに?簡単にわかりやすく
簡単にわかりやすく、みていきましょう。
市街化区域とは
たぶん、あなたの家が建っている所も市街化区域!?
法律は、都市計画法第7条2項。
市街化区域は、すでに市街地を形成している区域及びおおむね十年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域とする
難しい!!
簡単に、『家やお店がある所のことね!』と覚えておきましょう!
市街化調整区域とは
基本的には、家とか建てたらダメ!!
建てたい場合は、申請して!
許可が降りたら建てても良いけど、、、という土地。
法律は、都市計画法第7条第3項。
市街化調整区域は、市街化を抑制すべき区域とする
簡単に言うと、『農業とか緑とか守っていきたいから、何にも建てないで!』という土地です。
で今回、あなたの家が建っている土地が、この資産価値のある市街化区域から、資産価値のない市街化調整区域の候補地に選ばれました。
北九州市から、
う〜ん。意味がわからないですね。
どう行動したら、候補地から除外されたのか
- 住民説明会にはきちんと出て、主張する(人数は、多い方が良い)
- 意見書もきちんと提出(候補に入っている家、全て)
- 上からの圧力(市議会議員の方に相談)
- 対象地域以外の周辺住民の方にも署名で反対してもらう
相談をくれた方の地区では、この4つの行動をしたとのこと。
人口 | 建物数 | |
当初候補地 | 約35,200人 | 約18,000棟 |
候補地修正案 | 約445人 | 約315棟 |
表の通り、候補地が修正され、反対した候補地は、ほぼ除外されています。
候補地修正案で外された地域は、市街化調整区域にして欲しいという意見が無い限り、今回の取組では、市街化調整区域への見直しを行うことはございません。
「今回の取り組みでは」というところがちょっと気になりますが、一件落着。
本当によかったです。
相談をくれた方は2021年当時、新築で家を建てたばかり。
土地を購入した時は、土砂災害警戒区域にも含まれていなかったし、4車線の大道路沿い。
なぜ候補地に選ばれたのかもわからない。
ローンも30年以上残っているし、絶望しかなかった。とのことでした。
転勤族で全国を転々としている私が、仕事を辞めたら住みたいところランキングを独自に作っていて、北九州は上位にしていたのに、、、いきなり財産を取られる政策を打ち出すんだ。と思うと、北九州市で家を建てるのは絶対にやめておこうと心に誓ったのは言うまでもなく。。。
実情を知れば、そう思う若い人は多いはず。
こんな政策をすると、更に人口減少や高齢化が進むのではないかと思うのは、私だけかな??
ということで、以上です。
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