熊本地震から8年が経ちます。が、いまだに思いだしたり、当時の映像や写真を見ると涙が出ています。
避難生活って、想像していたよりも何百倍も辛かった。
最後はもう、『死んでも良いから、家に帰らせてくれ』と、思うほどでした。
そんな避難生活を経験した際に、持っていてよかったなぁと思ったモノや、あったらよかったのになぁと考えたモノをランキング形式で紹介!
では、早速。
実際に役立った防災グッズ10選
本当に備えていて良かったものたち。
1位、完全にフルフラットになる車
熊本地震では、避難所に入れず、車中で生活する人が多かったです。
かく言う私も、車中生活をしていました。
↑災害当時の写真
- 車で生活・・・結婚前は考えられなかったと思うのですが、結婚して夫が『車中泊で旅行がしたい』と言いだしました。
- 嫌々ついて行き、車中泊してみると、体が痛すぎて全然寝れません。
- 当時オデッセイに乗っていて、2列目3列目のシートを倒してフルフラットにはなるのですが、でこぼこしてきつかった。
- でも夫は楽しそうで、これからもしたい雰囲気だったので、グッズを買いそろえ快適に車中泊できるようにと、がんばりました。
- 結局でこぼこしたシートでは1度も熟睡する事ができずだったので、車を買い替えようとなった時に、完全にフルフラットになるの車を第一条件に探しました。
- ライトバンは大きすぎるので、SUVを中心に探したのですが、ショールームを見て回って分かったことは、完全にフルフラットになる車って、ほぼない!ということ。
- ちょっとどこかが、斜めになっていたり、ガタンと高くなっていたりするんですよ。
- 私が探した中で、SUVで唯一完全にフルフラットになる車は、旧型のエクストレイルだけでした。
話が長くなりましたが、言いたいことは、
ということです。
車はすぐに買えませんが、次回購入する時に、選択肢に入れてみても良いかもしれません。
2位、マットレス・寝袋
上記もした車中泊用の寝具です。
4月の夜は九州の熊本でも、もの凄く寒かった。
モンベルの一番分厚いマットレスと、雪山でも寝れる寝袋を持っていたことで、快適な避難生活が送れました。
- マットレスは、厚みがあるものを買うと、体が痛くなりにくい
- 寝袋は、春夏秋冬いつ災害が起こるかわからないので、なかったら一番困る、冬に使えるものを選ぶ
- 寝袋の形は、マミー型と封筒型があるが、頭まで包まれるタイプの『マミー型↓』がおすすめ(理由:封筒型は、冬は頭と顔が寒すぎて寝られなかったから。)
1人1つ、どこで避難生活をするにしても、これは持っていて損はないと思います。
ただ、私も車中泊初心者の時に、布団で寝ていたのですが、『隙間ができるので、冬だとめちゃくちゃ寒い』『かさばる(車の中が布団だけでいっぱいになる)』そして、『ほこりがすごい』という3つの理由で、寝袋を購入した覚えが。
あった方が快適という事で。
3位、水
1位にするか迷ったのですが、熊本であったからこそ水を3位にしました。
というのも熊本って、生活で使う水を井戸から汲んでいる世帯も大多数いるんです。
引越してきてからびっくりしたのですが、賃貸物件もしかりです。
なので、井戸水家庭や井戸水を使用した施設は電気が通っていれば、水は普通に出てきました。(水道水を使っている所は、断水されていましたが)
ただ車で生活するにあたり、やはり最低限の水は必要でした。
20Lの箱の水もストックしていたのですが、車に乗せることができず、あまり意味がなかった。
ということで、すぐに運べて、隙間等どこにでも置ける2Lペットボトルが大重宝しました。
熊本地震の時は、お店も開いてなかったし、開いても水は即売り切れだったので初めからストックしていて正解でした。
数日立つと官公庁等の方々が、水を配ってくださいましたが、2,3日分のストックは必要です!
水は場所を取るからストックしたくない!そんなあなたは?
フィルター付水筒。
川の水等でも、汲んで飲めるとのことです。
私も地震後に購入。
ストックしていた水がなくなっても使えそうだったので。
4位、赤ちゃんのおしりふきシート
本震発生数日後からは、自衛隊や海保また民間のフェリー会社のご厚意でお風呂に入ることが出来たようですが(私は入りに行っていません)、数日間はお風呂に入れませんでした。
そこで役立つのがおしりふきシートです。
赤ちゃんのお尻を拭くぐらいなので、さほど体に悪い物も入っていません。
どこを拭くかというと、脇・おしり・足の裏のみ。詳しくはこちらを↓ご参考に。
参考震災時のお風呂対策にも役立つ!二年間お風呂に入らなくても大丈夫な方法。
重宝しました。
5位、食べ物
『実は』なのか『想像通り』なのかはわかりませんが、恐怖に震えている時は、さほどお腹が空きませんでした。
カップ麺やはるさめのスープやアルファー米や缶詰、ふりかけなどのご飯系、チョコやクッキー、羊羹、飴やキャラメルなどのお菓子、ゼリーや魚肉ソーセージ、野菜ジュースなど食べ物を大量にストックしておいたけど、あまり食べなかったし、そうじゃなくてとにかく生モノが食べたかったです。
レタスとか。GWに他県に出て、レタスを食べた時の感動。いまだに覚えています。美味しかった。
でも、なかったらなかったできっとひもじい思いをしたと思うので、一応5位にいれておきます。
お店が開いても一瞬で全ての商品がきれいさっぱりなくなっていて、びっくりした↑
意外とふりかけが重宝しました。
6位、ガソリン
地震の次の日にガソリンスタンドに行ったら長蛇の列。
そして、災害価格なのか値段が跳ね上がっていました。びっくり。
常に満タンにを心掛けていたのに、地震前の週末遠出して夜遅くになりガソリンスタンドが開いてなかったので、来週入れようと思った時で。
というわけで、いつ地震が起こるかわかりません。
あなたも常に満タン+αを心掛けることをオススメします。
7位、ライト
意外といります。
スマホがあるからいらないかなと思っていたのですが、災害時はスマホは充電問題があるので極力使いたくない。ということで必要でした。
私は↑こんなライトを。
車中泊用に買っていたのですが、小さいのに車中を照らしてくれる優れ物です。
車内で使うライトは明るすぎると目をやられるので、これぐらいがちょうどいいです。
電池も単1ではなく単4と小さいので、スペースも重さもなく、持ち運べます。
8位、充電器(ソーラーパネル、手巻き式)
スマホは何かあった時の為と極力使いませんでした。
でもちょっとずつ電池は減っていく。
車のシガーソケットから取れるようにもしていたのですが、その為だけにガソリン使うのも・・・だし、何より避難先だった満車の駐車場でアイドリングしていると、うるさいと思うので、充電できるモノは必需品です。
私が持っていたのは、上の写真の2つです。
どちらもモンベルのもので、ソーラー充電器と手巻き式充電器。
こちら説明書には『40時間太陽に当てて』と書いてあるけど、晴れた日に朝から夕方まで車のダッシュボードの上に置いておけば満タンになっていました。
おすすめだったんですが、今探してみると、2つとももう売ってなかったです。購入したの2011年だからなぁ。。
手巻き式充電器は、ラジオもライトもついているので重宝しました。
ラジオって使ったことがなくて、震災時に初めて使ったのですが、情報をもらえるし、このタイプは電池を使わないので、何も気にすることなく長時間聞けたので、持っていて良かったです。
地震後、ソーラーパネルで充電できる大容量のポータブル電源を購入したけど、微妙だった話
» アンカーのポータブル電源anker757、買わない方が良かったと後悔した理由
9位、耳栓、アイマスク
夜中でも関係なく地震はきます。というか熊本地震は、前震、本震ともに夜でした。
夜が恐怖で全然眠れなかったです。(一人で生活していたというのもあるかもしれませんが)
まわりの人たちも寝られなかったみたいで、夜中の3時でも駐車場内を歩いている人達がけっこういました。
そこで必要だったのが、耳栓とアイマスク。明るくなっても寝れるように。
10位、車内が見えないように車の窓にスモーク
車関係ばかりだ!と思われるかもしれませんが、車が家になるので、仕方ないです。ごめんなさい。
当時は窓ガラスにスモークなどを貼っていなかったのですが、丸見えって厳しいです。
車中泊用にアルミシート作った目張り↓をつけていたのですが、車を動かす度に外したりつけたりするのが大変で、車内が見えないぐらいのスモークを貼っていたらなぁと思ったので。
地震後、GWに他県に車を持って行き、透過率5%と外からほぼ車内が見えないタイプのスモークフィルムを貼ってもらいました。
中からは、外が見えて、外からは見えないので快適に過ごせそうです。
備蓄していたけど、震災時必要なかった防災グッズ
大量に備蓄していたけど、使わなかったものを簡単に一覧。
ラップ
便利と聞いて、大量にストックしておいたけど、使わなかった。
怪我もしなかったし、お皿を使う事がなかったのでかもしれません。
重たい水
上記もしましたが、20Lとか10Lとか箱に入って持ち歩きが不便な水は、ストックしていても使えませんでした。
テント
建てる場所がなかった。
グリル、カセットコンロ
火をおこして良い場所がなかった。というかそんなことしている余裕がなかった。
キャリアの携帯電話
全く使い物にならなかった。
繋がって欲しい時に一切つながらなかった。
地震が落ち着いてきた5月、キャリア携帯を解約し、格安データsimを契約しました↓
参考 スマホを安く!データ通信simだけで、2年以上、過ごしてみた結果
テレビ
直下型の震度5強の余震がきて、情報が知りたくて避難所に行ったら、NHKが歌謡ショーをやっていました。
全国で地震情報をやってくれとは言わない。でもせめて熊本県内だけ、NHKだけでも地震のこと教えてよ。と思ったし、周りの知らない人たちも同じことを言っていた。
まとめ
都心にお住まいなら『車って持ってないよ。こんなの意味ないよ。』とお思いになったでしょう。
私も、東京、大阪、名古屋、福岡と日本5大都市の4都市に住んだこともあるので、凄く分かります。
これはあくまで熊本地震の時にあってよかったと思ったものです。
でも、都市部であるほど、災害が起きた時に、どこに寝泊まりできるのだろうと考えてしまうのは、私だけかな?
そして、現在のコロナ禍では、大量に人が集まる避難所は、危険過ぎて行けないと思うので、やはりフルフラットになる車が欲しい所。。。
最後に
本当に一番必要なものは、家族や友人など人だと思いました。
自分自身、311の時に防災グッズが買えなかったこともあり、ありとあらゆる防災グッズを持っていたし、熊本地震ではその恩恵に与れたと思うのですが、震災後ずっと一人ぼっちでした。
転勤族なので、熊本に親族はおらず、夫は1カ月間職場から帰ってこれず、大きな駐車場で寝泊まりしていたのですが(もちろん満車です)、まわりは家族でワイワイしていて、キツい中でも家族や学生時代の様な仲の良い友人達がいたら、苦しさも少しは紛れたかもな~と思ったり。です。
地震は、起きないに越したことはありませんが、備えあれば憂いなしです。
今からでも遅くはない!この機会に防災グッズ備えてみませんか。
コメント
とても参考になりました(^-^)
SORA様、ありがとうございます^^とても嬉しいです!!
当時、数日前に笑顔で撮った写真を見て、『あんなに楽しかったのに、突然その生活が崩れることってあるんだ。』『漫画みたいだけど、めちゃくちゃ辛い。。。』と。
と言うことで、その時は、突然やってくるので、備えだけは万全に。です!!
うみさまありがとうございます。
雄川の滝から、こちらへ伺いました。
福岡在住、出身は大隅半島・志布志市の者です。
有事の際、一番大切なのは、家族と友人。の
お言葉に感動いたしました。
お一人で、さぞかし大変だったことでしょう。
また、2年間入浴・・・などびっくりしましたが、
納得致しました。
コロナ禍は、ひとまず収束、次は秋以降に。
貴重なレポート、
防災ウェブログを参考にさせていただきます。
お元気でご活躍下さい!
えりーしゃさま
嬉しいお言葉、ありがとうございます!!
志布志市ご出身で、福岡ご在住とのこと、
どちらもお世話になった事がある土地なので、
勝手にえりーしゃさまに親近感を持っております^^
サンキュー&ニシムタコースで、いつも買い物をしていました!!
私が住んでいた時は、水泳の山口君が世界新記録を出したり、
尚志館高校が春の選抜に出場したりと町をあげてのお祭りムードで☆
懐かしいです^^
そうなんです。一人はすごく寂しくて、悪いことばかり考えてしまって。
「人との繋がりは大切だなぁ。」と改めて感じました。
そして、本当ですよね。私も?私は潔癖な所があり、
「お風呂に入らないだなんて信じられない」と思っておりましたが、
お風呂に入らないを続けたおかげで、
アトピー的なブツブツは痕も残らず綺麗に治ったし、
意外と3箇所をを洗う・拭くだけで、清潔さを保てたので、
災害時も使えるのではと、紹介させていただきました。
えりーしゃさまのお役に立てて嬉しいです!
また遊びに来て下さい。
ありがとうございました^^
参考になりました。
こうたろう様
ありがとうございます!
とても嬉しいです。
最近地震が多くて、なんだかこわいですね。
地震の時、私は上記の通り、車で生活していたのですが、防災グッズを持ち込みすぎて、車を移動する際、トイレなどに行く際など毎回、荷物を運転席や助手席から後ろに移して、また戻ってきたら、後ろから前に戻してを繰り返していました。
そして、その荷物は、↑いらなかったもので紹介した、ほぼ使わなかった防災グッズです。
一人で生活しても、動きづらかったので、これが2人や家族だったらと思うと、、、
きっと、荷物があるせいで、横になれなかったり、残念な状態に。
こうたろうさんが、防災グッズを揃えるときは、私のように、あれもこれもとならずに、適量で、本当に役に立つものだけをコンパクトに揃えることをおすすめします!
ではでは、震災などもう起こらないでほしいと願いつつ。
一応備えだけ。
ありがとうございました。
とっても参考になりました。
以前読んだ時に、ガソリン?と疑問に思っていましたが(すみません)、能登半島地震で、現地ではガソリンが手に入りにくいというニュースを見て、この記事は実際に体験した人でないと気づかない素晴らしいランキングだったんだと思いました。
これからは、いつもガソリンは満タンを心がけて生活します。
ありがとうございました。
上田さん、こちらこそ嬉しいお言葉をありがとうございます。
確かにガソリンはいつでもどこでも入れられるイメージだし、熊本は陸続きの九州の真ん中にあって、どこからでも持ってこれそうなのに、地震になったら普通に入れられないって、なかなか思いつかないですよね。
私も地震後のガソリンスタンドへの長蛇の列と一夜にして価格の高騰を目の当たりにして驚きました。
いまだにガソリン価格は高いのでちょっと辛いですが、私もいつも満タンを心がけています!
ではでは、ありがとうございました。