賃貸物件の火災保険って、強制なの!?自分で安い保険に入るための断り方

賃貸の火災保険

賃貸物件を契約する時に必ず一緒に契約させられる火災保険。
1年で1万2千円など、けっこう高いですよね・・・
節約できないかな~って(>_<)

もちろんできます(*^_^*)!!

火災保険の原理を理解して、契約の時になかば強制的に、当然のようについてくる火災保険をしっかり断り、自分で安い保険をかけましょう!

スポンサーリンク

賃貸を借りる私たちが、入るべき火災保険の内容とは?

最低限加入していた方が良い保険、補償とは、いったいどんなものでしょうか??

それは、
①家財保険
②借家人賠償責任保険
③個人賠償責任保険

という3つの保険です。

では、こちらを念頭において、火災保険を学びましょう!

そもそも火災保険ってなに?

一般的にいわれる火災保険とは、その名の通り、火事の時に損害を補償してくれる保険なのですが、落雷、破裂・爆発、風災・雹(ひょう)災・雪災、盗難・水濡(ぬ)れ・車両の飛び込み等、保証内容は多岐にわたり、火災保険とは建物を守る保険、つまり人間にとっての生命保険みたいなものなのです。

そして実は、建物に対しての火災保険って、その建物を所有している家主さんしか加入できないんです。

なので建物が火事で燃えたって、部屋を借りている私たちではどうこうする事ができません。

「え!?でも賃貸物件を借りる時に火災保険を契約させられるけどあれって何?」という疑問がわきますよね。

火事についての法律を知ろう

民法の『失火責任法』で自分に重大な過失がなければ、損害賠償請求を負わないって聞いたけど

木造家屋で隣との建物が密接している家が多かった日本では、一軒の家が火事を起こしてしまうと次々に火が燃え移り隣近所まで、大惨事になっていました。

昔の家は、今のように防火材なんてなかったし、ハイテクな消防車もないし、自分の家だけで食い止めることは、至難の業ですよね。

そんな中で火事を出してしまって、「燃えた隣近所全てを賠償しろ!」と言われても、「一生かかったってできないよ~」ってなる。昔は、保険に入っている人も少なかっただろうし。

そこで出来たのが、この法律です。

元となる条文は、民法709条。

民法 第709条
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

で、本則1項で、失火の場合は、重過失でない場合は賠償責任を負わなくても良いですよ~と規定している。

本則1項
民法第七百九条ノ規定ハ失火ノ場合ニハ之ヲ適用セス但シ失火者ニ重大ナル過失アリタルトキハ此ノ限ニ在ラス
(民法第709条の規定は、失火の場合には、適用しない。ただし、失火者に重大な過失があったときは、この限りでない。)

重過失とは、簡単に言うと「火事になるって考えたらわかるでしょ」ということ。

例えば

寝タバコ
電気コンロを付けたまま寝たり
天ぷら揚げてるのをそのままにして、長い間キッチンから離れていたりなど。

「一般常識的に火事になるだなんて想像もつかないよ~」と皆が思うなら、賠償責任を免除してあげるっていう

噛み砕きすぎたけど、大まかにいえばこんな感じの法律です。

「じゃあ、自分が借りてる部屋から火事を出しても、重大な過失がない場合は、何にも責任とらなくて良いんでしょ?そもそも、建物が燃えたって、借りてる私たちの火災保険では建物建て替えれないんでしょ?」という疑問がわいてくる。

確かにその通りで、重大な過失がない場合は、周りの人たちに対しては、責任をとらなくても良いんです。
だって法律がそう言っているんだもん。

じゃあなぜ火災保険に入らないといけないのか?

まず1つ目。

自分が周りの人になった場合。

①家財保険

横の人が、火事を出してしまって、「重過失じゃない。責任とらないよ~」って言われた。

「自分が火事を起こした場合を想定して聞いてたら、良い法律だと思ったけど、自分の隣の人が火事を起こしたら最悪じゃん。家具や家電が全てダメになったよ!どうすればいいの!?」という時に、火災保険の出番です。

自分の持ち物に対しての保険

家財保険です。

これは、自分に対しての補償なので、新しい家具や家電を買いそろえるぐらいの資金があったら、入らなくても良い保険ですが、下で説明する特約が付けたいので、少額でも入らなくてはいけません。

金額が自分で設定できるので、「家具や家電は自分で買えます」という方は、最も低い補償金額を付けてください。

通常は、今の持ち物の総額がいくらぐらいになるか計算して、同じぐらいの補償金額の保険に入れば良いと思います。

もちろん補償金額が高くなれば、保険料も上がります。
また、建物の構造でも値段が変わります。
鉄筋が安く、木造が高いです。

②借家人賠償責任保険

「えっと。じゃあ大家さんにも補償しなくていいんだよね?」

上で見た民法709条的には、補償しなくて良いです。

でも、契約した時に、「原状回復」っていう文言を見かけませんでしたか?

これがあるから部屋を借りる私たちも保険に入らないといけないのです。

そもそも原状回復ってなに?

簡単に言うと、『部屋を貸した時の状態で返してね。』ということ。

経年劣化とか普通に使って消耗した所は回復しなくて良いけど、借りた人がわざとだったり、うっかりミス等でつけた、傷や備品を壊したりしたら、ちゃんと修理して返してね」というのが原状回復です。

で、「火事って、経年劣化でも普通に使って消耗したわけでもないので、原状回復してよね」となるわけです。

これは、上で見た民法709条ではなく、民法415条。

民法第415条
債務者がその債務の本旨に従った履行をしないときは、債権者は、これによって生じた損害の賠償を請求することができる。債務者の責めに帰すべき事由によって履行をすることができなくなったときも、同様とする。

つまり簡単に当てはめると、「元の状態に戻してって言ったのに、戻してなかったら、業者雇って(大家が)綺麗にするから。でもそれにかかったお金貰うからね!これ法律で認められてるから!絶対だよ。」という法律。

というわけで、このように規定されていて、民法709条の様に「失火の時に免除してあげますよ~」という条文がついていないので、賠償しないといけないわけです。

そこで2つ目。

借家人賠償責任保険という特約が役に立ちます。

大家さん対して、法律上の賠償責任を負った場合、保険会社が補償するよ!」っていう保険です。

こちらは、借りる部屋の面積等で、補償金額が変わってきます。

また、補償内容は、火災だけでなく、破裂・爆発、水濡れ、盗難事故などにも適用されます。

③個人賠償責任保険

「じゃあさ、例えばもしお風呂の水出しっぱなしにしてて、下の階の部屋に水が漏れた場合は、どうするの?

大家さんには、さっき見た「借家人賠償責任保険」っていうので補償すれば良いけど、失火じゃなかったら、民法709条が適用されて、下の階の人にも補償しなくちゃいけないんだよね?」

そうなんです。

そこで3つ目。

個人賠償責任保険という特約が役立ちます。

呼び方は保険会社によっていろいろですが、この保険は、日常生活で相手に与えた損害への賠償金などを補償してくれる保険です。

下の階に水漏れした時もこちらの保険で補償してくれます。

今問題になっている、自転車事故などもこちらの保険で補償してくれるので、入っていると心強い保険です。

でも、この保険って、クレジットカードだったり、車の保険で特約として加入している場合もあるので、火災保険の特約としてわざわざ入らなくても良いかもしれません。

一旦おさらい

家財保険とは・・・
家の中にある家具や電化製品など、自分自身の資産の為の保険

借家人賠償責任保険とは・・・
火事などを起こしてしまった時、家主さんから『原状回復してください』と言われても何百万円も何千万円も払えない~そんな時に使う保険

個人賠償責任保険とは・・・
例えば、風呂を溢れさせて、下の階のお宅もびしょびしょにしてしまった時など、他人に損害を与えてしまった時に使う保険
※ちなみに、家主さんも他人だけど、対家主さんにはこの保険は使えません。

契約の時についている火災保険が高い理由

「よし!火災保険については、だいたい分かった!でも、なぜ不動産会社指定の保険が高いの?」と疑問に思われるかもしれません。

その理由は2つです。

1、不動産会社に支払うマージンが上乗せされているから

2、付けなくても良い補償内容を最大限度でつけているから

マージンは一件契約したら○円だったり、契約金の○%だったり不動産会社ごと違いますが、「どうせなら高い金額で契約させたい。そうすれば、貰える金額が増えたり、次に保険屋さんと交渉する時に有利に持っていけるから」と考える不動産屋さんが少なくないと思います。
なので保険料が高いのです。

そもそも不動産会社が火災保険を強制加入させていいの?

火災保険の加入を強制するのは、法律上問題ありません。

だって今まで見てきた通りで、大家さんや上下左右に住んでいる人達に「補償して」って言われた時、何百万、何千万という大金、普通は払えません。

大家さんが「火災保険に入ってくれる人じゃないと入居してほしくない」って思う気持ちも、わかりますよね。

でも、「はい、これに入ってくださいね。申込書です」と保険会社を選べない、つまり強制する事はどうなんでしょう?

これは、独占禁止法に抵触します。

独占禁止法とは、簡単に言えば、『公正かつ自由な競争を促進すること』を目的とした法律で、消費者は、ニーズに合った商品を選択することができ、事業者間の競争によって、消費者の利益が確保されないといけないんです。

条文で言えば、こちら。

独占禁止法第十九条
事業者は、不公正な取引方法を用いてはならない。

不公正な取引方法の禁止に該当します。

「自分の入りたい保険会社を選べないというのは、『公正で自由な競争』って一切できてないですよね~」ってこと。

もし違反したら、

独占禁止法第二十条
前条の規定に違反する行為があるときは、公正取引委員会は、第八章第二節に規定する手続に従い、事業者に対し、当該行為の差止め、契約条項の削除その他当該行為を排除するために必要な措置を命ずることができる。

ちなみに第八章第二節は、まず公正取引委員会に「こんなことがありました」と報告して、それを受けた公正取引委員会が、「調査します~」といった内容です。

きびしい罰則ではないけど、事業主的には、行政指導が入るだけで嫌なので、あなたがここまで知っていると、(当然の権利ですが)簡単に自分が希望する火災保険に入れるわけです。

不動産会社指定の火災保険の断り方

本題です。上記を読んでくれたあなたは、火災保険について一通り学んできたので、理由もつけて、きちんと断ることができると思います。

断るタイミングは?

契約をする前に(印鑑を押す前に)断って下さいね。

契約前に見積もりを見せてもらった時が、ベストのタイミングです。

断り方をシュミレーションをしてみましょう。

見積もりを見て、

あなた「保険は自分で加入したいのですが」

不動産会社の担当者「・・・うちでは分からないので、オーナーに確認をとってみます」

ーーーー後日ーーーー

不動産会社の担当者「オーナーに確認がとれました、保険証書がきたら、コピーを送ってください」

だいたいこの流れで、簡単に断れます。

物件を管理している不動産会社に行くと、99.9%この↑方法だけで断れます。
見つけ方など、詳しい情報は、こちら↓

【完全保存版】転勤族の『賃貸物件』の探し方・手引書。

もし難癖をつけてきたら

上記を読んで勉強したことを、かっこよく言ってみましょう!

では、シュミレーション。

不動産会社の担当者「この火災保険じゃないと入居できません」

あなた「なぜその会社の火災保険じゃないといけないんですか?」

このあとは、沈黙を守ってください。

不動産会社の担当者がよほど無知じゃない限り、何も言えないはずです。

 

もし、「この会社の火災保険じゃないと大家がダメだと言ってる。入居拒否する。」と言ってきたら、

「では、今もう一度大家さんに確認していただけませんか?」と下手に聞いてみましょう。

99%不動産会社がその火災保険に入って欲しいだけなので、大家さんに確認して、あなたの主張が通るはずです。

「それでもダメだ」と言ってきたら、出したくはなかった法律の出番です。

「独占禁止法に違反していませんか?」とあくまでも穏やかに聞いてください。

ただ私なら、法律云々を指摘する前に、別の不動産仲介会社に行って同じ部屋を紹介してもらうか、その不動産会社が管理もしている部屋だったら、別の部屋を探します。

賃貸物件は、どこの不動産会社でも紹介してもらえますし、

そんな変な不動産屋なら、契約書の作成が遅かったり、連絡がとれなかったりして、入居が間に合わなくなる場合もありますし(現に何度かありました)、

そんな酷い不動産会社が管理している物件なら、入居後必ずトラブルがあるはずです。

トラブル、面倒事は避けたいですよね。

もう火災保険に加入している場合

自分で選んだ火災保険に加入してから、現在の保険を解約すれば、戻りがあると思います。
※確認してみて下さい。

じゃあどこの会社の火災保険に入れば、お得で、補償がしっかりしているの?

私がいろいろ調べて、いつも入っている保険は、県民共済の火災保険です。

安いし、補償もある程度しっかりしているし、一年に一度戻りもある(皆が使わなかった分を割った額が返金されてくる)ので、県民共済を選んでいます。

また営利を目的としていない為、グイグイ来ない所も好きです。

ただ面倒な事に、ネットで操作ができないんです。
電話と郵便でしかコンタクトがとれない。

あと、住む都道府県によって、割戻金等が違うので、戻りが少ない県に転勤になるとちょっと悲しい気持ちになりますが、それでも他の保険会社と比べるとお得です。

木造か鉄筋コンクリート造か、また家財保険の補償額によっても金額が変わりますが、賃貸の火災保険の妥当な保険料は、だいたい1年で、1千~6千円台程度です(県民共済は、それから戻りがあるのでもっと安くなります)。

例えば、私の場合

こんな感じ↓

賃貸物件の火災保険料をより安く

転勤族なので、4月に転勤があり、2つの住まいに分かれています。

ちなみに引越し先は、他県です。

4~12月は、鉄筋の賃貸物件なので、安いです。
1~3月は、木造だったので、鉄筋に比べて高いけど、3カ月で解約し、戻りもありながら、割戻金もあり、

1年間の総額火災保険料は、2,206円でした。(途中で解約しているので、通常よりちょっと割高ですが)

どうでしょう!!

こう見ると不動産屋さんで契約する火災保険が、如何に高いかが分かりますね。

と言う事で、それ以上高い金額を払っている方は、保険の変更を検討してみましょう!(^^)!

公式サイト

火災保険に、加入しなくて良い賃貸物件もある!!

実はあるんです。

例えば大手ですと、ダイワハウスリビング。

賃貸で火災保険に入らなくても良い物件はある?

毎月の家賃が相場より高いので、その分なのかもしれませんが、火災保険に別途契約することなく入居できます。

何かあった時にはもちろん火災保険に加入している時と同じように、個人賠償責任保険をはじめ、上記で勉強した各種補償も使えます。

ただ、たまたま気に入った物件が保険に入らなくても良い賃貸物件だったなら嬉しい限りですが、保険を目当てに物件探しをすると、逆に高くつくのでおすすめしないです。

まとめ

不動産屋さんで、半ば強制的に入らされそうになる火災保険は、必ず断ることが大切!

 

関連記事

賃貸物件をお得に安く借りる為には、不動産屋に行く前に、9割勝敗が決まります。その極意を余すとこなく書きました。【完全保存版】転勤族の『賃貸物件』の探し方・手引書。
お得な引越し業者の選び方(引越しを見積もりの半額以下にしてもらう方法、公開中)
賃貸物件の内見で確認すべき、20のポイント(忙しくても内見は、行って欲しい!必ず見るべきポイントは?)
転勤族にとって良いネット接続とは??(インターネットも引越し前に比較して、一番良い回線を選びましょう)
引越しが決まったら、することリスト(これは便利、毎回の引越しに役立つリスト)
消毒施工料の断り方。賃貸物件を安く借りたい!交渉のコツを教えます(初期費用を安く、お得に)

コメント